「複業」で成功するために考えておくべきこと
「起業」「副業」「複業」「福業」など。
最近、このような言葉を聞くことが増えました。
背景には、様々な世界情勢が想像できます。
人生100年時代
人生100年時代と言われる今、終身雇用への希望や期待は以前よりも薄れ、働き方に迷いが出てきています。
「人生100年時代」が表すのは、寿命だけではありません。
生まれてから死ぬまでの平均が100年くらいになってきた、とだけ言いたいわけではなく、もっと多くを考えるべき時が来たことを伝えています。
「人生100年時代」という言葉はイギリスのリンダ・グラットンが提言した言葉です。
寿命が100年程度に伸び、そしてそれにつれ、個人的な意識はもちろん、企業や社会全体で、生き方自体を変えていく必要があるということを意味します。
長くなった人生では、今までと同じ資金計画では不足します。
たとえ80歳までを寿命と考えていた場合でも、20年も資金不足になってしまうことになります。
人生100年時代を考えた時、新たな収入について考え始め、また出費に関しても考えなおす必要が出てきたのです。
加えて、終身雇用の制度が崩壊しつつあります。
誰もが定年まで会社に守ってもらえる時代ではないといえます。
そうした中で、ずっと今のままでいいのかと考えるタイミングに来ています。
今の働き方に疑問や迷いが出るのも当然です。
100年に一度の大不況
世界的に100年前後を周期に不況が来ているといわれています。
近年では2008年のリーマンショック。
これをきっかけに世界的な金融危機になりました。
その後来たパンデミックは世界的に経済的打撃を与え、おいうちになったともいえます。
一方では、リーマンショックよりもひどい状況になるとも。
国際通貨基金(IMF)はパンデミックによって、10年前の世界金融危機以上の、大恐慌以来最悪ともいえる景気後退になる可能性が高いと予測しています。
労働と雇用
アメリカでは、2030年に正社員が労働人口の9%になり、企業は正社員との仕事で多くのフリーランスの体制になるといわれています。
2017年の時点でのマッキンゼーアンドカンパニーの報告書では、ロボットや自動化によって多くの人が職を失うことになると書かれており、その数は世界で約8億人。
全人口の1割近くにあたる人が職を失うことが予想されています。
また、新型コロナで、多くの人が職を失ったり、企業の倒産も相次いだことは事実。
失職や倒産を目の当たりにすると、現状を見直そうという気持ちが働きます。
よって、複業、起業を考えるのも当たり前の流れともいえます。
100年時代、世界的大不況、パンデミック、どれも生活や雇用を切り離して考えることはできません。
そんな状況だからこそ、起業・複業がより注目されるのかもしれません。
まず考えておくべきこと
注目の高まる中、起業や複業や始める際に考えておくべきことが2つあります。
(1) 何のために、複業を始めたいか?
(2) 複業を通じて、どんな未来を実現したいか?
あらかじめ考えておくことで、起業や複業について、正しく捉え、進んでいくことができるはずです。
(1) 何のために、複業を始めたいか?
複業を始める理由には、ただ単にお金である場合もあれば、新しいことを始めるためのファーストステップのつもりの人もいるかもしれません。
複業を始める理由例
- 今よりももっと稼ぐため
- 自分のスキルアップのため
- キャリア形成のため
- 今にとどまらず、視野を広げるため
- 人脈を築くため
始める理由をまずしっかり意識しておくことで、方向性や働き方の軸をブレずに複業を進めることができます。
例えば、お金を多く得るために複業を始めるのであれば、報酬を中心にビジネスを進めていくべき。
スキルアップやキャリア形成が理由であれば、報酬は低くても自分が高められる質の高いビジネスを進めることが大切です。
「何のために、複業を始めたいか」は必ず考えておくようにしましょう
(2) 複業を通じて、どんな未来を実現したいか?
複業をしていくうちに、なりたい、手に入れたい未来について考えてみましょう。
始める前は理由を意識していても、考えているうちに始めることが目的になりがち。
始めてからは、複業をすること・続けることが目的になってしまうこともあります。
どんな未来を実現したいか、どんな自分になりたいかを考えて、先を見ていきましょう。
どんな働き方・生き方をしたいかによってあなたに合う複業が変わってきます。
未来を考えて、実現できる複業を選んでいきましょう。
複業・起業で稼げるためのポイント3つ
スキルアップや人脈づくりなど、「稼ぐ」こと以外が理由で始めた複業だったとしても、稼げない状態が続いては続けることができません。
稼ぐことで、次のスキルアップや人脈に繋げることができることも。
複業を続けていくうえで、「稼げる」ということは大切な要素です。
稼げる複業のポイントは、3つあります。
- 世の中のニーズを掴めていること
- 自分の強みとマッチしていること
- 自分が実現したいことに繋がっていること
ビジネスとは、誰かの悩みを解決したり、お役に立つことで報酬をもらうこと。
(1)と(2)は必須です。
世の中のニーズを掴めていないということは、誰の悩みも見つけられていません。
自分の強みとマッチしていないと解決することや役に立つことができません。
ニーズをつかみ、自分の強みがマッチしていれば、ビジネスとして成り立ち、続けることができます。
つまり、「稼げる」状態です。
(ただし、Hope innovation labでは、自分の強みがわからない、ないと思う人でもビジネスができると思っていますし、その方法も教えています。)
自分が実現したいことに繋がっていることも大切です。
例えば、実現したいことの一つに、都会から離れた古民家に住みたいと考えていたとします。
それなのに、都心の一等地にある高層マンションの営業の仕事をしていたとしたら?
ビジネスと割り切ればできますが、そこに説得力は生まれません。
どんなに説明が完璧だったとしても、その言葉に信頼が生まれるでしょうか。
マンションの購入を検討している時、実際に高層マンションに住んでいる人の話と古民家で暮らしたい人の話、どちらを聞いてみたいですか?
実現したいことと実際のビジネスに乖離があっても珍しいことではありません。
ただ、その差は信頼を得るためには不利益であり、自分の想いも裏切っていることになります。
自己実現につながるビジネスであることで、説得力や信頼が生まれ、自分自身も未来へつなげることができます。
お金のために選んだビジネスも決して間違いではありません。
ただ、自分が実現したいことに繋がっているビジネスを選ぶことで、歪がなく、信頼が生まれたり、生活が豊かになるのではないでしょうか。
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